リカ、足掛け１４年在籍したチームでのswimming人生にいったんピリオドを打ちました。
その記念すべき日、
ベストタイムを出すべく、ダイエットに励み、腹筋運動に勤しみ、毎日練習に行きました。
先週のJO予選では平凡な記録で終わった１００m２００m自由形。
今日は
逆襲の１００m自由と、初心に返っての５０mback、５０mfree。
旧友、Mおと日向ぼっこするリカ。左側です。髪を伸ばしているところ。
午前は１００mfree。
結果は１分４秒とこれまた平凡なタイム。自己ベスト２秒落ち。その脇ではやりさは２００m２分２秒台。ジャパンオープン参加資格にチャレンジ。
次々とJOを突破していく人たちを横目に、リカの自分への挑戦は続きます。
午後からの５０mbackは、しばらく泳いでいないだけに、ベストが期待できるところ。
結果は
３２秒７。Ｍおをかろうじて躱して、自己ベスト！
引退試合で自己ベスト！が抱負だったのでこれでなんとか達成です。
N村コーチに記念写真を撮って戴くリカ。背中の文字は越苦（えっく）。
苦を越えたところに栄光があるの意。
チームのTシャツやコートにはこれが書かれているのです。
お昼のアップも念入りに。
いよいよ５０mfree。
「ラストレースに行ってきます」と言うと、コーチが握手してくれたそうです。
すると、
他のチームメートも握手をしてくれて、学校の友達や他のチームの友達も。
「もう招集所から泣いてた」というリカ。
かつてのライバル、中１の学年別で優勝間違いなし！と思い込んだレースでまさかの逆転を許したHるか、憧れの先輩、Y菜さん、Nごみ、Mっちーも同じ組。
名前を呼ばれてスタート台に立つと、
「リカちゃーん！！」と声援。
あ、お友達も応援してくれてる、と母も思いましたが、
リカも胸がいっぱい。
ゴーグルのなかに涙が溜まるくらい、泣いてたといいます。
それでも周りにはわからないようにお辞儀をして、スタート。
やっぱりダイブは足元で、学童の時のような遠くへ思いっきり飛び出すスタートではありません。
でも
浮き上りもよく、
Nごみについていってます。
ちょっとキックが弱いのはいつものこと。
Y菜先輩はHるかと競い合い。
１位、２位と２７秒台。Y菜先輩はベストに及ばず。センター試験を終えて二次を二日前に受けたばかりでこのタイム。ほとんど練習できてないと思うのに。
３位のNごみも27秒後半でゴール。
リカは４位。
でも
びっくり。
２９秒台です。
あれほど出したくて、出したくて、練習では出るのに、公式戦ではどうしても出せなかった夢の２９秒台。
もう出せないと諦めて、１００mやら２００mやら４００mに出てたリカ。
それが最後の最後にやっと出た。
ベストだ！って叫んだら、周りのお母さん方に
「えっ、リカちゃんベスト？？？」
「良かったねー！！」
とその１画だけ意味のない拍手と歓声に湧きました。だってJOにはほど遠く、１位でもない。
それなのに盛り上がりまくり。
リカ、嬉しそうです。
水から上がったら、今度は泣いてるのがわかりました。
コーチに迎えられ、友達に迎えられて、チームの応援席で涙涙。
プールサイドで泣いてるのは初めて見ました。
他ではきっと泣いたこともあっただろうけど、プールサイドでは泣かなかった。
そして
チャレンジレースも終わって、
最後のミーティングから階段を降りてきたリカ。
顔を真っ赤にして、
手には贈り物を抱えてます。
「最後に挨拶したら、ドラマみたいに号泣して、もっと色々言いたかったのに、言えなかった」
「みんなの応援のおかげです、ありがとうございました」
涙で詰まって言葉にならなかったとか。
頂いたのは、みんなの顔写真で作ったコラージュ。楽しかった日々のままに、変な顔やふざけたポーズ、笑顔がいくつも。
水着の写真も制服のものも、どこで撮ったのかお洒落してるのも。変装してるのもある。
１０年以上一緒に泳いできた仲間がみんな
写ってます。
それから年下の子から「優しくしてくれてありがとう」と大きなバッグ。
美味しいお菓子が入った可愛い籠。
「ベストが出て本当によかった」
また涙です。
もちろん母も涙。
コーチに御礼を言って仲良くしてくれた仲間に挨拶すると
「いつでも２８秒を出しにきなさい」とS光コーチ。
「まだ止めたらだめだよー」「ベストが出たんだもの」と保護者のみなさんから。
いい人に囲まれてリカは幸せものでした。
ukyoコーチからも祝福のメールが。
ジャパンオープンを決めたはやりさや、JOを決めたMさよ、Mこ、チーコなど有望選手がいっぱいいたのに、わざわざリカにもメールを下さる。
怖かったMじまコーチ、熱かったukyoコーチ、真面目なS光コーチ
絵が上手で優しい兄貴だったNむらコーチ、ちょっと苦手だったけどいつも声をかけてくれたMしたコーチ、
いろんなコーチに
ほんとうにほんとうにお世話になりました。
ありがとうございました。
学校の先輩に囲まれて。紫のセームがリカ。左はRな先輩。後ろ姿は県記録保持者のY菜先輩。
（奥様もうすぐ赤ちゃんが産まれるとか。安産をお祈りしております。）
リカの
１７歳最後の挑戦は終わりました。
４月が来れば、１８歳になります。
チームからは抜けてしまいましたが、まだ夏に向けて部活生として頑張ります。
もちろんお勉強も、精進します。
「この頃は辛いことが多かったけど、思い返せば楽しかったことが多い。合宿と遠征は面白かった。嬉しかったのは、去年のブロックのリレー優勝と、やっぱり学童の優勝だな」
１４年間続けてきて良かった、続けさせてやれて良かったと、つくづく思った今日でした。
名もない選手に父母、祖母叔母と４人の応援団。
帰りの車の中でまた涙
祝杯をあげて、今はリカはお礼のお手紙を書いています。
そして携帯にはお友達から労いのメールが。
みなさんに良いご報告ができて本当に嬉しく思います。
ありがとうございました。
それから
はまも
最後の最後に、JO突破、男を見せてくれてありがとう。今までなかよくしてくれて、本当にありがとうございました。
これからもご活躍をお祈りしています。
N伐、O本、Y菜、Y谷と有力選手が次々と脱退していった最悪の状況で、君は黙々と泳いで結果を出し続けてきた。
ほんとうのチームのエースは君だと思う。
リカの心の支えになってくれてた。
２００５年当時のリカ。
今よりスレンダーで、いかにも子供な体型。６年前です。
下は朝練のスナップ。上は県外遠征試合で。立ち上がってるのがリカ。
きょうのリカ泣き顔で本人は嫌だろうねごめん。